不貞行為と慰謝料

夫が不倫をしていたので、離婚請求とともに慰謝料請求をしたいと思っています。いくらくらい取れますか。

婚姻期間、不倫関係の期間や回数、不倫発覚時の夫婦関係、子どもの有無や年齢等により、認められる金額は変わってきます。一般的に、それまで円満だった夫婦関係が不倫のみによって破綻した場合、幼い子どもがおり離婚後の生活が経済的に苦しくなる場合などは、より高額になる傾向があります。

不倫慰謝料の相場

不倫により離婚を余儀なくされるような場合、不倫による精神的苦痛に対する慰謝料と、離婚自体による精神的苦痛に対する慰謝料とを請求できますので、一般的に、離婚が伴わない場合よりも高額になる傾向があります。

不倫慰謝料の相場については、おおまかな傾向はありますが、実際の裁判では個々の事案の具体的事情に応じて算定されるものであるため、「相場」がどの程度参考になるかは微妙なところです。
算定の際に考慮される要素としては、不倫関係の期間や回数、不倫発覚時の夫婦関係、子どもの有無や年齢、精神的苦痛の程度などです。
事案によっては、配偶者の不倫によって大きなショックを受け鬱や胃痛等の症状が現れたり、不倫相手との関係により退職を余儀なくされたり、性病を感染させられたり、といった場合もあります。これらも慰謝料の増額要因ですので、なるべく証拠化しておく必要があります。

どのようにして請求するか

弁護士が介入して慰謝料を請求する場合は、協議離婚申入書の中に慰謝料請求の記載を併せて行い、内容証明郵便で送付することが多いです。
請求に応じなければ、離婚調停を申し立て、その中で、財産分与や養育費の問題、親権の問題などとともに、慰謝料の支払いを求めていくことになります。

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